2012年9月20日木曜日

関西遠征: 讃岐うどん 白庵(大阪府大阪市)

加者: 加藤集平
文: 加藤集平

前のお店を訪れてから一旦横浜の自宅に戻った私ですが、また関西にやってきました。もう1店行きます。
今回訪れるのは、阪急神戸線で梅田駅から3駅の神崎川駅のすぐそば讃岐うどん 白庵(びゃくあん)です。こちらはぴょんこさんのおすすめで、「ひやあつ」を食べてくるように言われました。ひやあつとは、麺が冷たくてだしが熱いかけうどんのことです。

神崎川駅の改札を出て左方向…


写真の真ん中奥に見えるのが讃岐うどん 白庵です。


さっそく入店。店内が満席だったため、しばし入り口付近の待ち席に座って待ちます。
10分ほどでテーブル席に案内され移動。注文はひやあつ(500円)、そして個人的に大好きなメニューであるとり天(300円)を注文。

そして5分ほどでうどんが到着!


普通のかけ系のうどんで、だしが別皿です。とても珍しいですね!

1人でうどんの写真を何枚も撮ったりうどんの太さを測ったり、しまいには麺をお箸で持ち上げた状態を撮るというはたから見たらとんでもなく怪しい行為をしていて隣のお客さんに不審な目で見られて恥ずかしかったので全然ピントが合っていませんが、麺をお箸で持ち上げてみるとこんな感じです。ちょいかための茹であげです。


2人以上で来店していれば、以上のような「不審行動」(うどんの調査のためには最低限の行動です)をとっていてもそんなに恥ずかしくないのですが、1人だと結構きついものがあります。

さて、いただきます。麺は太さ5〜7mmとややバラつきがあるのですが、エッジがよく立っていて、表面はややザラザラめ。口を通過する食感もよく、だしにもよく絡んで最高です。大当たりです。


そのだしですが、いりこの風味がよく感じられる、上品なだしとなっています。これも当たり〜大当たり。冷たいだしも飲みたかった!

そしてとり天!ビッグです。


1つ10cmはあろうかという大きさのとり天が3個入りです。お腹が空いていないとちょっと厳しいかもしれません…と思っていたのですが、衣はサクサク、中はやわらか大変美味でした!お腹いっぱいでもいけます。大当たりです。

皮が入っているのもポイント。


塩につけるといっそう美味です。


麺、だし、とり天!3つとも大変レベルの高いお店でした。

ちなみに、荷物を入れるカゴもよういしてくださっています(写真奥のピンクと緑の物体)。こういった細かな気遣いもいいですね。


阪急神戸線沿線、梅田あたりで生活されている方は是非こちらのお店へ!

さて、関西遠征と称して8店のうどん屋さんを訪れましたが、いずれも粒揃いで、「これは!」と衝撃、感動を受けたお店に複数回出会ってしまいました。私が「これは!」と思うことは滅多にないので、大変なことです。うどんと言えば讃岐うどん、というイメージのもと香川のうどんが下手をすれば無条件にもてはやされがちで、私の周りにも(東京にも、いくつもうどんの名店があるのですが)「是非香川に行ってうどんを食べたい」という人が山のようにいます。もちろん香川には素晴らしいうどん屋さんがたくさんあり、香川のうどん文化には「多様性」や「生活に根ざしたうどん」「とにかく安い」など優れたところがあります。香川のうどん文化に触れることは、素晴らしい経験になると思います。

しかしながら、それらの文化は無条件にもてはやされるべきものではありません。特に、「とにかく安い」(1杯100円〜200円台のお店が多く、300円を超えることはほとんどありません)というのはある意味強力な制約条件となっていて、コストをかけたうどんを作ることができません。麺はなくすことができないですから、結局はだしを安く作る必要があります。じょんならんの店主さん曰く「香川にだしのおいしいうどん屋さんはない」そうで、私はおいしいお店がないとまでは言わないものの、確かに少ないな…という意識を持っています。

いっぽう、関西や東京などの都会では、そのような「安さ」の制約条件はありません。高級路線を目指すことができます。今回訪れたお店も、うどん棒 大阪本店讃岐麺房 すずめのように安めのお店もありましたが、他のお店はこの2店に比べて高めの価格設定をしていました。もちろんテナント料などが様々でしょうから単純に言うことはできませんが、高くしたぶんコストをよりかけやすくなっているのは間違いありません。そのおかげか、今回の遠征では麺もさることながら、だしが美味の名店にたくさん出会うことができました。香川の「超名店」を回っても、まず同じ経験はできません。香川は安さの制約条件の中で優れたうどん文化を育んできましたが、関西は関西で違った文化を育んでいるのです。しかも今回の遠征では、じょんならんの店主さん&ぴょんこさんおすすめのお店をすべて回れたわけではなく、実はあと3店ほど残しています。それなのに、「これは!」と思ったこと複数回。関西の名店数は東京のそれを(少なくとも感覚的には)しのいでいます。もしかすると、今日本で一番うどんが熱いのは関西かもしれません。「うどん=香川」ともし思ってらっしゃる方は、是非関西のお店に行かれることをおすすめします。

2012年8月31日金曜日

都心うどんの会再び: 大阪河内おうどん クロワ 京橋店(東京都中央区)

参加者: 大谷直也 他
文: 大谷直也

前回、お盆休みのため行けなかった「大阪河内おうどん クロワ」。
このまま行かないで済ますわけにもいかないので、8月末にもう一度挑戦することにしました。
前回のメンバーは予定が合いませんでしたが、今回が初めての遠征だという他大の方が参加してくれました。


うどん屋にしては外観は結構派手な方です。下見に行ったときもすぐ分かりました。

このお店では「かすうどん」という独特のうどんを楽しむことができます。
かすうどんは、だしの中に肉の油かすが入っているうどんで、大阪の南河内で食べられてきました。


今回は、お店のおすすめである「肉つけかすうどん」(800円)です。

食べる前はちょっとしつこそう、と思っていましたが、肉の味わいを楽しみつつ意外とあっさりと食べられます。
油ものを食べてもたれる原因は、「油や肉の質の悪さ」です。
このお店はふだんはホルモン屋もやっているそうで、肉の質はとても良いです。油臭さも一切ありませんでした。


また、このお店ではごはんが無料でついてくるので、残ったつけだしにごはんを投入するとまた美味しいです。
(前回も同じことをやったような・・・)

今回は油とのコラボという、うどんの新たな一面を発見することができました。
うどんはどこにでもある分、地域ごとに多種多様な発展を見せてくれるのが魅力の一つです。
大阪に行く機会があったら、きつねだけではなく、かすうどんもぜひ食べてみたいですね。

2012年8月30日木曜日

関西遠征: うどん棒 大阪本店(大阪府大阪市)

参加者: 加藤集平
文: 加藤集平

梅田はがくれから徒歩2分、地下街の同じ階にうどん棒 大阪本店はあります。
香川県高松市にあるうどん棒の店主さんの息子さんが店主さんをやってらっしゃるお店です。


こちらも梅田はがくれと同じく、お店の前で「どれにしようかな…」と迷っていると「どうぞ〜」と半強制的に案内されます。
カウンター席に案内された私は、なぜか梅田はがくれではなくこちらのお店で生じょう油うどん(450円)、そしていなりずし穴子入り(300円)を注文。
ちなみに、メニューは立地を考えるとどれも安めです。


高松のうどん棒も同じような価格での品揃えなのですが、高松に住んでいた頃高校生だった私は高すぎて払えなかったため一度も行ったことがありませんでした。
当時はうどん屋さんで300円以上払うと高いと思っていましたし、天ぷら(1つ100円くらいです)を取る金銭的余裕すらなかったのです…。

さて、ほどなくしてうどん&いなりが到着〜。


おお、うどんは香川のちょっと高めの一般店で見かける上品な讃岐うどんという感じです。いなりは、外見はごくごく標準的。

では、先ほど梅田はがくれで学んだ醤油の適量とおいしい食べ方を勝手に適用して、生じょう油うどんをいただきます。
梅田はがくれと同じくやや細めの麺。醤油がよく絡んで美味です!
若干もっちり感も感じられる麺は、チュルッと上品にまとまっています。


いなりの中身は黒ごま&穴子。穴子というのは随分珍しいですね。握りは普通めで、やや肉厚の油揚げの食感が美味。


上品なうどんを気持ちよくいただくことができました。ごちそうさまでした。

関西遠征: 梅田はがくれ(大阪府大阪市)

参加者: 加藤集平
文: 加藤集平

またまた日を改めまして、この日は大阪駅前第3ビルの地下にある梅田はがくれうどん棒 大阪本店を訪れます。こちらの2店舗も、関西極楽さぬきうどん掲載のお店です。
大阪駅前には第1ビル〜第4ビルと4つのビルがあり、それぞれの地下街がつながっています(駅の地下街ともつながっています)。この駅前ビルの地下街、地下街なのに八百屋さんがあったり、これでもかというほどの数の金券ショップがあったりと魅惑のパラダイス。ここを見て回るだけで3日は楽しめるんじゃないか、ここを探検したい!と思ったのですが、今回はうどん遠征ということで別の機会にすることに。

さて、本日1店目の梅田はがくれに到着です。


事前の下調べが甘い私がお店の前で「どれにしようかな…」と悩んでいたところ、「どうぞ〜」と半ば強引に店内に呼ばれます。
そして、またひやかけ的なものを期待して山かけ(800円)、そしていなり(100円)を注文。

運ばれてきたうどんは…


ひやかけ的なものではありませんでした。ぶっかけ的なものでした。

さっそくだしをかけていただきます。と、その時隣の席のお客さんに対して大将の醤油がけパフォーマンスが!!
そう、こちらのお店は生じょうゆうどん(600円)を頼むと、大将が
  • かける醤油の適量
  • おいしく食べる方法
を実際に醤油をかけながら教えてくれるいわゆる醤油がけパフォーマンスをしてくださるのです!
どうせひやかけ的なものでないのなら、生じょうゆにすればよかった、と隣のお客さんをうらやましく思いつつ食べ進めます。

麺はやや細め、弾力も硬さも中程度で、確かに醤油がよく絡みそうです。


いなりはこちら。


具にねぎが入っています。握りはやや固め。味はそんなに濃くありません。

お店も混んできたので、素早く食べて次のお店に移動することにします。

2012年8月29日水曜日

関西遠征: 讃岐麺房 すずめ(兵庫県神戸市)

参加者: 加藤集平
文: 加藤集平

さて、前日の超満腹状態も解消されましてこの日は神戸の讃岐麺房 すずめに向かいます。
ちなみにこちらのお店は、ぴょんこさんやじょんならんの店主さんからの紹介ではなく、浦谷さおりさんの関西極楽さぬきうどん(前後編。西日本出版社、2007年)に掲載のお店から選んだものです。

Google マップで調べて行ったところ、場所の表示がかなり分かりにくく苦労してお店に到着。


こちらのお店のご主人は、香川の山田家で修行をされたとのこと。大きな屋敷の山田家とは店構えこそ随分違いますが、メニューなどは基本的に山田家のものを踏襲しているとのこと。
山田家といえば、東京スカイツリーの商業施設東京ソラマチに出店したことて話題ですね。

さて、私はあれば頼むひやかけ(330円)と、いなり(250円)を注文。都会にある割には、かなり安いですね。
そして到着したのがこちら。


麺は、この日だけだったのか?断面がやや扁平で不揃いでした(他のサイトの写真を見ると、もっと断面が正方形に近いです)。
山田家はこんな麺ではありません。

持ち上げるとこんな感じです。


だしはいりこ系すっきり系でした。


いなりは中くらいの色の油揚げ、具は黒ゴマのみ、握りはしっかりめ。味が分かるほどいなりを食べていませんが、ちょうど良い甘さで良い感じです。

麺の扁平さにやや疑問が残ったので、また神戸に来る機会があれば行きたいと思います。

おまけ: セルフのおでんと天ぷらもあります。

2012年8月28日火曜日

関西遠征: 情熱うどん 讃州(大阪府大阪市)

参加者: 加藤集平
文: 加藤集平

前のお店完全満腹状態で出発した私は、市営地下鉄長堀鶴見緑地線を引き返し、次なる目的地情熱うどん 讃州に向かいます。2店前の情熱うどん 山斗は同系列のお店で、こちら「讃州」が、一番の親玉です。「山斗」と同じく、ぴょんこさんおすすめのお店です。

途中2回の乗り換えも満腹でつらかったのですが、何とか最寄駅の市営地下鉄御堂筋線中津駅に到着(阪急の中津駅ではありません)。
そして下調べの甘い私はまたまた迷いつつ、何とかお店に到着。

お昼時は過ぎていたので、店内は空いていました。案内された2階のテーブル席に着席。
そして、ぴょんこさんが「邪道に思うかもしれないけど是非!」とおっしゃっていた、看板メニューざるチャーシュー(850円)を注文。
うどんと名乗っていれば何でもうどんだと思っている私は邪道だと思うわけもなく、ざるチャーシューの登場を待ちます。ただ、ざるチャーシューという名前はまったくのゲテモノです。

そして運ばれてきたのがこちら!


おお!普通のざるうどんと、一見怪しげなものがたくさん入った汁、という感じです。

少々怪しく思いながらも、麺を汁につけていただきます。どうでしょうか。

おお!全然合います!ラーメンやつけ麺を分かるほど食べたことがないので何とも言えないのですが、濃い目の、ほどよい油を感じられるつけ汁は、完全満腹状態でも食欲を絞り出させてくれました。大体、こういうゲテモノ系(失礼です)のうどんは、お店のメニューにないので自分で作ってみて失敗するのがオチなのですが、ざるチャーシューは、完成されています。この汁、もう普通のつけ汁には戻れないんじゃないかというくらい、うますぎます。実際は、他のお店はこのお店ではないので普通のつけ汁で食べるほかないのですが、この汁があればずっとこの汁で食べていたいくらい、とにかく美味なのです。

…と頭の中では興奮していたのですが、現実には完全満腹状態だったので、いくらざるチャーシューがおいしかろうと、箸はなかなか進みません。もちろん、ざるチャーシューでなかった
ら、何も食べられなかったでしょうから、ざるチャーシューパワーはすごいです。でも、進みません。

ちなみに麺は、普通においしかったです。


そして苦節30分、何とか食べ終わって普段では考えられない超満腹状態でお店を後にしました。もう動けません。でも、すごくおいしかったんです!また来ます!!


この日は超満腹状態でもう入るわけがなかったので、次のお店は日を改めてということに。

関西遠征: 三ツ島 真打(大阪府門真市)


参加者: 加藤集平
文: 加藤集平

既に書いた通り時間の余裕がない私は、前の情熱うどん 山斗を出るやいなや全速力で走り、大阪市営地下鉄長堀鶴見緑地線に乗り込みました。
長堀鶴見緑地線に乗るのはこの日が初めてなので、鉄道好きでもある私は写真が撮りたくてたまらなかったのですが、この時ばかりはまったく余裕がありません。

さて、電車に揺られること数十分、最寄駅である終点の門真南駅に到着。

駅を出ると…


完全に郊外といった風景です。左側の近代的な高速道路(第二京阪道路)以外は、高松の郊外と言われても分かりません。
(写真左上が黒くなっているのは、カメラの故障です)

さて、少々迷いつつもお店に到着です。


おお!外観は完全に期待できない感じです!だいたい、きれいな食堂風のお店は「外観だけ頑張りました」という感じで中身のうどんがいまいちなことが多いのですが、ここはじょんならんの店主さんを信じてお店に入ります。


やはりお昼時で混んでいたため、少々待ってから案内されます。
こちらはひやかけうどんがなかったので、上の写真の本日のスペシャル とり天とひや汁うどん(850円)+麺小盛(−50円)を注文。ひや汁が何者かを知らなかった私は、もしかしたらひやかけに近いものがでてくるんじゃないかと期待して注文したわけです(…もちろん、そんなわけないのですが)。

こちらのお店は注文を受けてから作るということで、少々待ちます。その間に店内観察。

テーブルには、親切にも釜玉系うどんの食べ方の解説が置いてありました。


こちらのお店は以前三ツ島 更科という店名で、店名からそば屋さんと勘違いして来たお客さんのためにそばを打っていたくらい親切なお店ですから、この程度の親切は当然なのでしょうか。

去年の関西讃岐うどん巡礼のポスターも貼ってありました。ただいま絶賛開催中の関東UDONスタンプラリーの前身的なイベントです。


さて、意外と早く10分弱でうどんが登場!


ひやかけ的なものを期待してい私はこのうどんを見て当然愕然としたわけですが、注文してしまったものは仕方がないので早速うどんを口に運びます。そして!

…!

……!

この関西遠征で2度も驚かされるとは思っていませんでした。関西のうどんはすごいよとは聞いていたものの、ここまでとは思いませんでした。大変失礼いたしました。

2日前に訪れた極楽うどん TKUの麺とはまた若干違うのですが、やはり押し返して来る力が半端ではない麺です。極楽うどん TKUの麺と比べると、やや透明感を感じる弾力です。自分でも意味不明な表現ですが、とにかくそんな感じがしました。


そしてそして!事前の下調べが甘く完全にノーマークだったとり天がめちゃめちゃうまい!!!!!
鶏の天ぷら(※)が大好きな私ですが、こちらのとり天は最高クラス!サクッとした衣はやや厚めでそれだけでも食べごたえあり。中の鶏肉もあつあつ、やわらかです!最高!!

※単に「とり天」と言うと、大分県の郷土料理「とり天」を指すためにそういう呼び方をします。

1人でお店に来ていたためこの興奮を内部にしまわざるをえなかったのですが、誰かと一緒に来ていたらば興奮でしゃべって暴れて大変なことになっていたでしょう。
あと、ひや汁は(おそらく)初めてだったのですが、すっきりした味わいで、暑かったこの日には最高でした。

ただ、やはり関西のお店なのか麺の量が多かったです。私は確かに小盛にしたはずなのですが、東京の感覚ではどう考えても普通、いや、店によってはやや大盛りかもしれないくらいのうどんがやってきました。おかげで私は1店目も2店目も小盛だったのに完全に満腹状態。予想外でした。恐るべし関西です。

ちなみにこの日の私は知らなかったのですが、こちらのお店はカレーうどんが大変有名だそうです。そういえば、周りの人はみんなカレーうどんを食べていました。

しかし、大変満足!ごちそうさまでした!!

関西遠征: 情熱うどん 山斗(大阪府大阪市)


参加者: 加藤集平
文: 加藤集平

さて、前のお店(極楽うどん TKU)からは日を改めまして、この日は
  • 情熱うどん 山斗(大阪府大阪市)
  • 三ツ島 真打(大阪府門真市)
  • 情熱うどん 讃州(大阪府大阪市)
の3店を回ります。実はこの日は寝坊をしてしまったので、お店とお店の間の移動は全速力で走らなければならないほど時間がツメツメになってしまっている、という状態です。

まずはこの日1店目、ぴょんこさんに紹介された情熱うどん 山斗へ。熱い名前ですね。


ちょうどお昼時で混んでいたので、入店後少し待って席に案内されます。店内は手前がカウンター席で、奥がカウンター席。私が案内されたのはカウンター席です。


ひやかけも食べたいのですが…、ここはぴょんこさんおすすめのカレーうどんをいただきます。麺は小盛(-50円)で、しめて650円です。もっと大食いだったら、天ぷらも食べたい…。

などと考えているうちに、カレーうどんが到着!


普段カレーうどんを滅多に食べないので、見ていてもよく分かりません。早速いただきます。

まあ、普段食べていないので食べても結局分かるわけがないのですが、一応感想を書きます。
カレーうどんのカレーというと、普通の(カレーライスの)ルーに相当するものをだしで割って作っているという話を聞きますが、こちらのカレーうどんは、そのだしの味がよく味わえます。カレーの辛さ、味にまったく埋もれることがありません。カレーうどんを普段食べていないのに言うのも何ですが、これぞカレーうどんのカレー、という感じすらしました。

ピントが合っていませんが、麺はこんな感じです。前の極楽うどん TKUほどではありません(※)が、引き続き力強めの麺です。

※温かいから、かもしれません。


というわけで、結局もっと色々なカレーうどんを食べて、カレーうどんを理解せよ!という感じでしたが、とにかくおいしかったです。特に、カレーはだしが効いていて非常に美味でした。

次は、じょんならんの店主さん一押しの三ツ島 真打です!

2012年8月26日日曜日

関西遠征: 極楽うどん TKU(大阪府大阪市)


参加者: 加藤集平
文: 加藤集平

うどんと言えば香川!と思われる方も多い、というよりはほとんではないかと思いますが、そんなことはありません。
関西にはおいしいうどんがひしめいています。私が信頼しているじょんならんの店主さん曰く「一番おいしいうどん屋さんは関西にある」とのこと。
そして前日に、そのじょんならんの店主さんと、香川遠征でもお会いしたブロガーのぴょんこさんから仕入れた情報をもとに、今回関西に乗り込んだわけです。

記念すべき1店目は、ぴょんこさんが紹介してくださった極楽うどん TKUです。


最寄駅は、玉造駅(JR、大阪市営地下鉄長堀鶴見緑地線)です。
駅に着いた時点で閉店 (22:00) の23分前…にもかかわらず地図をよく確認してこなかったため、本当は駅のすぐそばなのですが、散々迷ったあげく到着。
お店に滑りこんだのは閉店4分前!ギリギリで申し訳ございません…。

私は初めて訪れるお店では、あればひやかけを注文することにしている&ぴょんこさんからもひやかけをおすすめされていたので注文しようとしたのですが、テーブルのメニューには見当たりません。まだ夏なのに(ひやかけは多くのお店で夏限定だったりします)…と不思議に思いつつ、とりあえず店員さんおすすめのねぎうどん(680円)を注文。

ふぅー、と一息ついてふと壁に目をやると、あ!


「浪速ひやかけあります。560円」の文字が!!!あー!
さっそく店員さんに「あの...注文変更できませんか...?」と頼んでみるものの、もう作り始めているので無理とのこと。
じゃあ仕方がない!と思い、浪速ひやかけも追加で注文することにしました。ただし、麺は店員さんのご厚意で両方ミニサイズに変更していただけました。ありがとうございます。
というのも、ぴょんこさんやじょんならんの店主さんによると、関西のうどん屋さんはどうやら1玉の量が関東よりも多いらしいのです。両方フルサイズだと、食べられなかったかもしれません。

しばらくして、まずはねぎうどんの登場です!


おお!うどんではあまり見かけないのですが、白ねぎ&鶏の最強コンビです。これはだしも期待できそうです。

まずは麺を口に運び、ちょっと噛んでみます。温かいうどんなのであまり期待はしていなかったのですが、

...

...!

この食感はなんでしょう!今までこんなうどんの麺は味わったことがありません。なんというか、麺の力強さが半端ないのです。なんでしょう!

ちょっとピントが合っていませんが、この力強さ、写真でも伝わりますでしょうか!


そして、白ねぎ&鶏の最強コンビが織りなすだしも期待どおり素晴らしいものでした。ねぎの風味と鶏の優しい脂が感じられる、風邪をひいていてもこれを飲めば一発で治りそうな気さえする、そんなだしです。

さあ、麺が上述のように素晴らしかったので、冷たい麺のひやかけではより期待できます。


…...!

麺が冷たいせいか、先ほどのねぎうどんを上回る強烈な麺となっています。噛んだときに押し返してくる力強さが半端ないです。口の中で暴れます
だしはやや薄めでしたが、楽に食べられる感じです。

とにかく強烈な麺でしたが、あまりに衝撃的だったのでむしろすぐに食べ終わってしまいました。もったいない。もっと食べたかったです。

さて、閉店時間もとっくに過ぎていたので、この日はさっさと帰路に。
1店目でいきなり関西うどんの洗礼を受けた形になりましたが、次のお店以降もますます楽しみになってきました!

チェーン店第3勢力シリーズ #1 実演手打うどん 杵屋 浜松メイワンエキマチ店(静岡県浜松市)


参加者: 加藤集平
文: 加藤集平

「チェーン店第3勢力シリーズ」とは、業界第1位の店舗数を誇る丸亀製麺(600店舗超)をチェーン店第1勢力、第2位のはなまるうどん(300店舗超)(いずれも2012年9月現在)をチェーン店第2勢力と勝手に名付け、それ以外のチェーン店すなわち第3勢力を特集しようという企画です。記念すべき第1回は、全国に約180店舗を展開する実演手打うどん 杵屋です。

この日青春18きっぷで自宅のある横浜から在来線を乗り継いで関西遠征に向かっていた私ですが、少々出発が遅れたせいで昼食を購入する時間がありませんでした。
そこで、乗換時間に25分程度の余裕があった浜松駅でうどんが食べられないかなと思って調べたところ、駅ビルにこちらのお店を発見しました。行ったことのないチェーン店ということもあり、こちらで食べることに決定。

乗換時間としては余裕があるとはいえ、プラットフォームとお店との往復+食べる時間でわずか25分。お店へと急ぎます。
そしてお店に到着。いい雰囲気のお店です。


店内の照明は電球色で薄暗く、やはりいい雰囲気です。
席に着いた私は、一番早く出してもらえるものということで、温かい讃岐うどん(390円)いなり寿司(200円)を注文。そして間もなく到着。


天かすがだしにとけて良い感じです。いなりはいたって普通の外観。

いつも冷たいうどんしか食べない私は温かいうどんのことはよく分かりませんが、麺は弾力はあまりなく硬さは中程度の中細麺。
だしは、かつお?か分かりませんが、魚節系のやや甘みのある味です。
ちなみに、お店のキャッチフレーズは「麺は讃岐、だしは大阪」。確かに大体そんな感じです。


いなりの具は黒ゴマ。油揚げの厚さは薄めで、油揚げ、中身とも味は濃くも薄くもないという感じ。握りはややかためです。


急いでいたので3分で食べました。店内を観察する時間がなかったのが残念です。

丸亀製麺やはなまるうどんのような強烈なキャラクターはないものの、お店の雰囲気は随一でした。
今回は個人の都合でかなり急いでいましたが、お店が空いていればゆっくりくつろぐこともできそうです。丸亀製麺やはなまるうどんと比べると、とくに丸亀製麺は「早く食べてください」とは言っていませんがそんな雰囲気なので、そこがかなり違うところです。

東京にもたくさんお店があるようなので、そちらも訪れようと思いました。